ちょこっと　北京市内観光

ちょっとだけ､北京市内観光


先週の木曜日の朝、急きょ　子供の学校のお母様方に誘われ、
市内観光しよう、ということになった。

今更　市内観光もな｡｡｡とも思ったが、まあ気晴らしに出かけることにした。

行ったところは、天安門広場の中の毛沢東記念館。

そこには、毛沢東の遺体が安置されているというのを知っていたので、
なんだか死体を見るのはあまりいい気持ちがしなくて、こちらに来て以来、
あえて行こうとはしなかった場所だ｡

まあ、いいか｡｡｡一度くらい…みんなで行けば怖くない｡｡｡
私は決心を決めた。

そこは午前中11時半までしか公開しないので、早めに集まり、
現地に着くと、その前にはもう大勢の人で長い列が作られていた。
さっそく私たちも一番後ろにならんだ。

いくらか料金を取るのかな､と思っていたら、無料だった。
入口の手前に売店があり、多くの人が花束を買っている。
1束２元(２５円くらい)…安い｡｡｡
献花するための花束らしい。
列がその売店の近くに来るにつれ、よく見るとその花は造花だった。

列に並んでいる人たちは、ほとんどが北京の人ではない。
旅行か仕事かで、こちらに来ている人たちだろうと思う｡
初めて…という人が、たぶん　一目崇拝して帰ろう｡｡｡
というかんじなんでしょうね。

カメラは持ち込み禁止｡｡｡あわてて出かけたので忘れたが、
持ってこなくてちょうどよかった。
一定の長さで行列を区切り、前の列の団体が見終わって出る頃になると、
次の行列が入っていく。
私たちの番になり、ぞろぞろと中に入っていった。

最初の部屋の中に入ると、赤いじゅうたんを敷いた広いホールの奥に、
真中に堂々と腰をおろして座っている大きな白い像の毛沢東がいた。

その前の細長いテーブルには先ほどの花束がたくさん置かれている。
花束を持って中に入った人たちも、入るとすぐそこに置きに行っていた。

列はぞろぞろと進み、２番目の部屋に進む。
薄暗い大きなへやの中心に、スポットライトのような光が｡｡｡

えっ？･･･もう｡｡｡あるの・・・？

私は一瞬　かすかに緊張した。


ぞろぞろ･･･列に流れながら、とうとう見た｡｡｡
これが、本物の・・・この人が・・・？

よく見ると、なんだか顔につやがあって、蝋人形みたいにも見える。

本物なのかなぁ｡｡｡


お母さん方の中の一人は、
「偽物だって話、聞いたことがあるよ｡　国賓が来た時だけ、本物を出す･･･って。」
･･･と言っていたが、根拠はないのでなんということも言えない｡｡｡

後日、中国人の人に聞いてみたら、
「痛まないように加工してるけど、本物だよ。」…という。

さあ、どちらが正しいのか｡｡｡不明のままだが、まあ良いとするか。

　
列が進み、急に明るくなり・・・　あれっ？　外へ。。。

えっツ？もう､終わり…？　

なんともあっけない…という感じがしたが、
毛沢東記念館はこの２部屋だけを公開していたのだった。


見終わってから歩いて、こんどは向かいの故宮の方に向かった。

入場料１５元(２００円くらい)を払って、場所は故宮の入口になるが、
よく国慶節などに国家主席が上に上がり、壇上から国民に激励するところ…に上った。

天安門広場が一望できて、なんと見晴らしがいい。。。
後ろは故宮の入り口の門とその後ろに、門の影になっているが、
故宮の建物の数々が少し見える。

しばらく、あれこれ話しながら、この景色を眺めて、その日の市内観光？…は終わり、
皆さんで食事して、２時ころ帰宅した。